最初に感じた「壁」の正体
プログラミングを学びたいと思って検索すると、
高確率で名前があがるのが Progate(プロゲート)。
私もプログラミングを始めたとき、
最初に使ったのがこのProgateでした。
始めた頃は、
「こうやって動くのか!」
「これなら自分にもできるかも!」
とワクワクしながら学んでいました。
けれど、数日たつと気持ちは一転。
「思ったより難しい…」
「何をすればいいか分からない…」
「続けるのが大変かも」
と感じるようになっていきました。
今回は、私がProgateで感じた “最初の壁” と、
そこから どうやって乗り越えたか をまとめています。
同じように学び始めた人の励みになれば嬉しいです。
Progateを始めたきっかけ
30代になってから、「副業としてWeb制作をやってみたい」と思い、いろいろと調べていました。
すると多くの記事で、
「Progateは無料で始められるので、最初の学習におすすめ!」
と書かれていたんです。
「無料でできるならやってみよう!」と思い、Progateの無料コースをスタート。
スライドを見ながら、書いてある通りに手を動かすだけでコードが動く。
「コーディングできてる!」「スキルが身についてきた!」
そんな感覚がとても楽しくて、「これなら続けられそう!」と感じていました。
でも、ある日ふと気づいたんです。
「…あれ、自分は何を理解してるんだろう?」
そこからが、“最初の壁”の始まりでした。
最初に感じた3つの壁
「覚えた気がするけど、自分では書けない」
スライドを見ながらなら書けるのに、
いざ何も見ずにコードを書こうとすると手が止まる——。
スライドを見ながら学び、演習をすると何とか形になる。
「学んだことが身についてる!」
そう思って楽しく進めていました。
けれど、一通り終えて上級編に挑戦したとき、手がまったく動きませんでした。
「どう書けばいいの?」
「そもそも何をすればいいの?」
頭が真っ白になり、何も出てこなかったんです。
スライドを見ながらできていたのは、
“理解していた”のではなく、“写していただけ”だったと気づきました。
分かったつもりになっていた自分が、とても恥ずかしかったです。
「どこを理解すればいいか分からない」
Progateはテンポよく進められる反面、
どの部分が“本当に大事な考え方”なのかが分からなくなることがあります。
「これは暗記すべきなの? それとも理解が必要なの?」
そんな疑問を抱えたまま、
とりあえず次のレッスンへ進めてしまう日々もありました。
指示通りにコードを書けば見本と同じ結果にはなる。
けれど「なんでこう書くんだろう?」という部分までは
理解できていないことが多かったです。
動くこと自体は嬉しいけれど、
根っこの考え方がつかめないまま進んでしまう——
そんなもどかしさを感じていました。
「継続する気力が続かない」
学習が進むにつれて、
だんだん「理解すること」よりも「続けること」のほうが大変になっていきました。
仕事や家のことを終えた夜に勉強をするのは、想像以上にエネルギーを使います。
疲れが溜まっていると、普段ならつまずかないところで止まってしまったり、
頭がうまく回らず内容がまったく入ってこないこともありました。
そんな日は思うように進まず、
「今日はもういいや」と諦めてしまうこともありました。
でも、その「今日はもういいや」が何日も続くと、
進んでいない自分に焦りや不安が込み上げてきます。
そして、「自分には向いていないのかも」と落ち込む日もありました。
壁を乗り越えた3つの工夫
完璧に覚えようとしない
「全部理解してから進もう」と思うと、
「このコード、何回やっても分からない…」
「分からないから次に進めない…」
と、手が止まってしまいがちです。
だから私は、理解度50%でもいいから、まずは最後まで通すを優先しました。
一度最後まで走り抜けてから、改めて最初に戻る。
そうすることで、全体の流れが見えてきます。
意味が分からなくても動けばOK。
理解はあとからついてくるもの。
そう割り切ると、学びがぐっと軽くなりました。
「全部分かってからやろう」と思うほど、動けなくなる。
それなら、「分からなくても動く」を選んだほうが前に進める。
理解度が半分でも、まずは手を動かしてみる。
最後までやりきって、あとから振り返る。
そうやって積み重ねていくうちに、いつの間にか理解が追いついてきました。
完璧じゃなくていい。まずは最後まで。
それが一番の近道でした。
分からなかったところを自分なりにまとめてみる
分からないところは、一度立ち止まって自分なりに整理してみるのがおすすめです。
きれいにまとめる必要はありません。
「これは分かる」
「これも分かる」
「これは分からないから調べる」
と一つずつ書き出していくと、どこでつまずいているのかがはっきりします。
そうすれば「全部分からない」ではなく「ここが分からない」と言えるようになり、解決の糸口が見えてきます。
少しずつ理解が広がっていくと、「あ、できてきた!」という手応えが生まれて、学ぶのが楽しくなります。
分からなかったことは、自分の言葉でゆっくりまとめるのが理解の近道です。
完璧を目指すよりも、「分かる」「分からない」を仕分けていくことで、つまずきの原因が見えてきます。
「分からない」を一つずつ「分かる」に変えていく過程こそ、学びの積み重ねです。
学習ハードルを下げる
Progateを始めた頃は、
「今日は1セクションやろう」
「時間があるし、できるところまで進めよう」
と、少しでも先に進みたい気持ちで取り組んでいました。
でも、仕事や家事、体調など、思い通りに進められない日もあります。
そんなときは思い切ってハードルを下げて、
「今日はコーディングのことを少しでも考えたらOK」
という“ゆるい目標”に変えていました。
それだけで気持ちがぐっと楽になり、結果的に続けられるようになったんです。
続けるコツは、「できなかった日を責めないこと」でした。
まとめ:やさしく続けるのがいちばん
Progateでつまずいたのは、
「自分の頭で考えずに、指示されたことだけをやっていた」
「学習ハードルを無意識に上げすぎていた」
この2つが原因だったと思います。
始めのうちは、見よう見まねで指示通りに進めるのも大切。
でも、ひとつでもいいから「なんでこうなるんだろう?」と
自分で考えるクセをつけることが大事だと気づきました。
また、思うように進めないときは、
「こんなにゆるくていいのかな?」と思うくらい学習ハードルを下げていました。
それでも“辞めずに続けている”という感覚があれば十分。
少しずつでも触れている時間を増やすことで、
気づけば「分かる」ことが確実に増えていきます。
大切なのは、スピードよりも、やさしく続けること。
同じように悩んでいる誰かにとって、
このブログが少しでも励みになれば嬉しいです。

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